フェアウェルパーティー

lyra2005-05-22

 毎回、受け入れのときの日曜日は、全体の日程の中での日曜の挟まり具合で、ウェルカムパーティーか、フェアウエルパーティーのどちらかが催されるのだが、今回は、終盤に近いためフェアウエルパーティーとなった。会場準備があるので早めに出かけることにして持ち寄りのお料理、コップ、お皿、マイ・箸と、エプロンも忘れずに・・・と、いよいよ、出かけようとしていたら、電話が鳴った。Mさんからだった。「明日、また、お逢いしましょうね」とお別れしたのだったが、高校は中間試験が終わったばかりで採点の仕事が残っていて間に合いそうにないので、後片付けの頃に伺いますということだった。きっと、一日バス旅行に出かけたりして無理されていたんじゃないだろうか?それにしても、真面目な人だなぁ・・・自分自身の中にも「教師」としての資質は充分にあって、なるべく、それっぽい雰囲気が滲みでないようにと、ハメをはずした風にしてはいるけれど、本質的なところで「教師」タイプの人は、安心するし好感をもってしまう。母親が、高校教師だったこともありお腹にいるときから、高校に通っていたんだものなぁ〜
 福祉会館の駐車場で車を止めると、すでに、顔見知りの方々がいて、さっそく、業者から取り寄せた分のオードブルだか、お寿司の入った大きなお皿を持たされてしまう。エレベータのところからは、きのう送ってくださったKさんが、荷物を運ぶための手押し車を動かしながら出てこられるところだった。和紙人形のY先生と話ながら4Fへと上がっていく。すでに、準備態勢がすすんでいて各家庭から次々とお料理が集まってきて、お花が飾られ、テーブルセッティングが整ってきている。見慣れたいつもの光景。メロンやびわやバナナやオレンジなどの果物を洗ったり、切ったりしてお皿に盛り合わせる。K夫人に、きのうのバスの中で聞いた「百万本の薔薇」の話をしたら、「それじゃぁ、歌わない方がいいわ」といって、司会進行に伝えようと2人で控え室にいくと、もう、その話は伝わっていて、代わりに、郷ひろみの「2億4千万の瞳」をMさんが、パフォーマンス入りで披露されるということになっていた。
 アンバサダーとホストの入場とともに、いよいよ、パーティーの開始。拍手でお迎えする。昨年、ドイツの受け入れのときには、新聞をみて会員以外の方の参加も多かったけれど今回は、こころなしか参加者の数が少ない感じがする。昨日のTさんの流暢な司会進行で、受け入れ側の会長とEDのご挨拶。双方の記念品の交換。アンバサダーの紹介とつずき、8つのテーブルに分かれてポトラックの会食が始まる。リールー夫妻(勝手に、そう呼ぶ)のおられるテーブルにつく。ドレスアップした彼女は、一段と、華やかというのか存在感があり、とても、その年齢が信じられないくらいにお若い。住宅設計士のお2人は、オフィスは別だということで、4歳年下のご主人にお2人の馴れ初めをうかがうと、ダンスホールでということだった。2回目は?ときくと、やはり、ダンスホールという答え。要するに毎週、ダンスホールに通っていたということだ。一日、5時間以上ぶっつずけで踊っていてもへっちゃらだということだったが、そのすぐあとに、郷ひろみの曲にあわせて、踊りまくる2人の姿から、容易に想像がついた。日本の方からは、会員のお母様のお仲間による、三味線(黒田節、斉太郎節、祇園小唄)、銭太鼓、おさるのかごや、獅子頭を手にもった踊りなどが披露された。ラトビアの方たちには、ラトヴィアンポルカにあわせた振り付けをならい、全員で一緒に踊ったのだがテンポ良く、クルクルと廻っていたら、頭が痛くなってきたが楽しかった。テーブルに戻ると、Uさんが「このリズムと振り付け、いただきました。パテント料はいりますか?(笑)」と、リールーのご主人に話しかけていた。Uさんは、リールーとペアを組んでかなり踊りまくっておられたからなぁ〜。居合わせた同じテーブルの皆で、ポルカの手の動きだけ、もう一度、合わせて復習?した。
 最後は、恒例の「南蛮音頭」。クイックなテンポのポルカとは、うってかわって、スローテンポの振り付けの踊りだが、赤いおそろいの半纏がめずらしいのか、例の飛び入りの3人組も、一番最後くらいになって、袖を通していた。3人組の一人の音楽プロデューサーは、三味線などの日本の伝統音楽が気にいったのか、終わったあとで、着物をきたおばあちゃんの演奏者に、身振り手振りで、感想を伝えていた。丁度、そのそばを通りがかったので、ちょっと、感動してしまった。おばぁちゃんも嬉しそうだった。バカップルの2人とも(相変わらず、始終、いちゃいちゃしていたけれど)デザートをとりにいったときに出くわして話していたら、友人も近ずいてきて、4人でなんだかんだとおシャベリした。若い2人の英語はなんとかまぁ通じることがわかった。最初は、あたりさわりなく話かけ、そのうち、「なんで、参加したの?会員じゃないでしょ?」ときいたら、行く予定だったファミリーがいけなくなったから、その代わりにきたんだと女の子の方が答えた。本当かどうかは、わからないけれど、まぁ、明日から、一足先に3人組は京都観光だということらしいから、友人と2人で「楽しんできてね♪」と優しい言葉をかけておいた。バカップルの2人は、結婚はしていないけれど、ハニームーンって感じなんだろう。それにしても、人目もはばからず、目に余るスウィートぶりだった。ヨーロッパの街並みでは、普通かもわからないけれど、FFの受け入れでは初めての光景だったがそれ以外ではなんの問題もなく良かった。パーティーの最後は、アンバサダー一行とホストファミリーを、また、拍手でお見送りする。

 後片付けの時間になっても、Mさんは来られる様子がないので、彼女のために、取り置いていたお料理をいただいて帰ることになった。他にも余ったお花だとか、いろいろなものを手分けしてもって帰ることになる。
 駐車場にでて、夜空を見上げると満月に近いお月様が美しかった。そういえば、23日は、鞍馬の火祭りだったような・・・いつか、参加してみたいものだ。