Hidden Faces(隠された面)

lyra2005-10-02

ジャン=バティスト・アンドレ滞在制作公演山口情報芸術センター[YCAM]

舞台のあとの、トークでのメモ & そのあと、本人に直接(日本語と英語で)質問したから記憶の薄れないうちに・・・

サーカス系アーティスト、ジャンは、2年前に来日し山口に滞在したとき、今度、ここでぜひ、制作したいという願いで、再来日し、青木孝充(サウンド)松本・典子(映像)という2人の日本人とのコラボで、3週間、YCAMのスタジオBを借り切り、今回の作品を完成させた。彼は、パリから500キロ、東のランス(http://www.franceinformation.or.jp/champagne/reims/reims.html)の出身、国立のサーカス芸術学校をでていて、今回、フランス政府からの奨学金で再来日、一ヶ月日本を旅するというのも、その中には入っていたという。昨日ときょうの山口公演のあとは、セゾン文化財団の森下スタジオ・東京公演が控えている。しかし、コンピュータを駆使したサウンドシステムは、東京の森下スタジオでは、無理だそうで、今回、貴重な舞台を観劇できたのは光栄だった。ジャン自身も、ここの環境で、自分の作品を公演するのが夢だったという。夢が実現して、ほんとうに嬉しそうだった。
 サーカスというのは、①伝統的;動物を使ったりするパフォーマンス
           ②ヌボーシルク;逆立ちや片足倒立などのサーカス的な
                   身体的動きに演劇・音楽の要素を加えたもの
つまり、サーカス&コンテンポラリーダンスの融合というのが、ジャンの目指す芸術ということなのだろう。

 ジャンは、12日まで日本。この公演はヨーロッパでもされるらしい。「日本の文化と、フランスの芸術が融合した素晴らしい舞台だった」と感想を伝えたつもりだけれど、素敵なジャンを前にすると、融合(フュージョン)というつもりがコンフューズ(混乱)してしまって(笑)
 彼のフランス語でのトークは、とても、素敵だった。息子が、フランス文学やフランス語の響きに魅せられ執りつかれ何年も飽きないのも無理ないと思えるくらい美しい響きだった。
 
  そういえば、5年くらい前に、ジュリアンというフランス人を国際交流の会でお世話していたことがあったのを、舞台のジャンを見ながら思い出していた。帰国してから、お世話になったお宅にもどこにも礼状というのを出してなかったり、なんだか親切にされるのを当然みたいに思っていたような(そのつもりはないかもしれないが)青年だった。日本の若い女の子にももてない感じで、ふられてばかりみたいだったけれど(笑)今ごろ、どうしているだろう? 帰国するまでに、日本人の女性をお嫁さんにしたいから、探してほしいとしつこく言っていた。フランスには、パリジャンヌがいるじゃないの?というと日本の女性は、献身的でビューティフルだと信じているようだった。ジュリアンの口癖は、ビューティフル!で、それを、Wonderful!の代わりに連発するのだった。そして、樹里庵という当て字の漢字で書いた名刺をもっていたから、夫が印鑑をプレゼントしたりした。
 わたしときたら、「アセンション」の話ばかりしていたような気がするなぁ〜あまり、興味はなさそうだったが、キリストの昇天とノストラダムスなら知っていると言っていた。そのノストラダムスも学んだ南フランスの大学に息子は、留学する。これも、カルマなのだろうか?(笑)

 ところで、今回、それぞれ、申し合わせたわけではないのに、Noriko が、3人、会場で、公演後に顔をあわせてしまった!!!  うさとの展示会以来だ。

 トークのあと、2人とも、2階のRadio Solarisの展示の方に移動されていたので、携帯で探した(笑)ケーキと紅茶でおシャベリを楽しむ。のこちゃんのPCは、2週間入院だそうなので、早く退院できたらいいですね。