ファン

lyra2005-10-24

 きょうのフラワーサークルのレッスンは、ファン「扇」のように、また、孔雀が羽根を広げたようなスタイルの基本形レッスンだった。なんだか、生徒役をやってみると、つくずくと生徒の気持ちがよくわかる。「もっと、わかりやすく、教えてよ」と言いたい気持ちを胸に抑えて、ひたすら、「オチこぼれ」の気分を味わってみた。「これじゃ、帰れないかもしれないなぁ」と、ふと、前を見ると、手際よく花を扱って完成された奥様の後ろ姿とお花が目に入る。「あの、教えていただけませんか?」と、勇気を出して話しかけたら、とっても、親切な方で、先生よりもわかりやすかった。お陰様で、無事、帰ることができた(笑)その方とは、これまで、すれ違いでレッスンテーマを選んでいたのか、初めてお目にかかるような気がして、教室を御一緒に出るときに、「これまで、お花、何かされていたのですか?」と伺うと、「育てるのが好きなんですよ。小さなお庭なんですが、薔薇をいろいろと育ててますの」「どうりでお花を扱われる手さばきが、違うと思いました。なんていうのかお花を包むみたいな、優しい手の動きをされてましたから・・・」お花、習ったものをまた復習されることがあるのか伺うと、入れ替えたりするくらいだと言われて、「それより、お花を挿すんですよ」なるほど、いろんな花材のお花を生けたあとで挿し木にしたら、つくかもしれないなぁ・・・駐車場の近くで、御挨拶して別れたあとで、ほんわかした気分になっていた。
 帰りは、フランスへEMSで郵送するめに郵便局に寄ったり、ハロウィーンが近いので、キャンディやチョコなどをデパートの地下で買って、それをつめるためのビニール袋を買いに文房具店に寄ったり、電気店に寄ったり、なんやかやと雑用をすませた。家に帰ると丁度、週2日集配のクリーニング屋さんの車が止まっていて、もう、そんな時間になっていたんだと思った。朝、お天気がいいから干していたお布団を大急ぎで取り入れる。
 なんでもないような、普通の日常。この繰り返しに何の意味があるのかと、ずっと、思ってきたのだけれど、でも、みんな一生懸命に生きていて、出逢う人たちは、みんないい人たちばかりで、この世界が、虚構に満ちた陰謀の仕組まれた政治や経済の産物だと知ったら、どうなるんだろう?