魂の絆

魂の絆―本当の自分を探して

魂の絆―本当の自分を探して


  マイケル・J・ローズ/著 飛田妙子/訳 徳間書店


   メルマガ『精神世界の叡智』第171号 2006/03/02発行

       「魂の絆 - 本当の自分を探して」より転載

    

  
▼ 永遠の現在


  時というものが、もし意味があるとすれば、
  球の形となり、その球のあらゆる点が同じ時間であって、
  いつでも存在するのです。

  まさしく永遠の現在です。


  私の世界は完全に形がなくなり、
  平常の現実の規則もあとかたもなく消滅しました。

  その中で経験することは、一瞬のうちに起こります。


  地球上の直線の時の言葉を借りれば、
  数億年の生命が目のあたりに示され、
  体験され、たった一つの球形の瞬間に
  包み込まれるのです。



▼ 大いなる自己との出会い


  大いなる自己との出会いというのは、
  上とか彼方とか遠い未来などにあるのではなく、
  いま現在ここに、「自分が誰であるか」という
  真実の中に存在するのです。


  私たちの人となりが、
  時や空間や分離を超越した
  多くの自己から成るものです。


  物質界を離れれば、
  直線的に未来にしか流れない時間などは
  無意味である。


  人びとは過去が未来に影響を及ぼすという
  信念にとらわれていますが、
  実際は未来も過去に大きな影響を与えているのです。


  そのすべてを解く鍵は現在なのです。


  超越者である『大いなる存在』の
  広大さと完璧さを体験すること。

  一体であることを認識するのは、
  動きであり、成長です。

  なぜなら、意識は常に広がろうとしているからなのです。


  真理は静止してはいません。



▼ ただ存在があるのみ


  ものにははじまりなどありません。


  はじまりも終わりも、
  時間や知性が関係しているからです。


  ただ存在があるのみです。


  存在こそ「聖なる根本原理」です。


  神、神自身、真の自己、愛、純粋な光、本当の私、宇宙の力。

  個々の人間はこの「聖なる原理」の表現の一つであり、
  その一面です。


  「すべては一つ」にほかなりません。



▼ 私は一つ


  私は名前もなく、形もなく、実体もありません。

  私は空間と呼ばれる状態を占めますが、
  これもすなわち全存在なのです。

 
  私には常に目的があります。

  「大いなる存在」の中にあって、
  個としての自分を知ろうとしているのです。

  でも、個としての自分は見つかりません。

  私は一つです。

  自己は常に一つです。


  生命には実に複雑でさまざまな形がありますが、
  自然はみな、自己は一つであることを認識しています。

  個性は存在しません。

  真の自己という霊的な知性は
  我われ存在そのものの中にある
  光の躍動なのです。




▼ 聖なる光の存在


  自分はあらゆる面で
  完全で神聖な光の存在であると
  思い込みましょう。

  あなた自身が光であることを考え、
  それについて話すのです。

  自分のことを「私」と言うかわりに、
  自分のことを「この美しい存在」
  「この輝いた人」「この永遠の自分」と呼ぶのです。

  これはあなたの心理だから、
  やがてあなたの現実になります。


  精神界の、多次元の存在として、
  あなたは精神界の宇宙のプログラムを
  組み直すことができるでしょう。

  私たちにはみな、この創造という
  生まれながらの能力が備わっているのです。

  それを試し、たゆまず励もうではありませんか。