魂の絆
- 作者: マイケル・J.ローズ,Michael Roads,飛田妙子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
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マイケル・J・ローズ/著 飛田妙子/訳 徳間書店
メルマガ『精神世界の叡智』第171号 2006/03/02発行
「魂の絆 - 本当の自分を探して」より転載
▼ 永遠の現在
時というものが、もし意味があるとすれば、
球の形となり、その球のあらゆる点が同じ時間であって、
いつでも存在するのです。まさしく永遠の現在です。
私の世界は完全に形がなくなり、
平常の現実の規則もあとかたもなく消滅しました。その中で経験することは、一瞬のうちに起こります。
地球上の直線の時の言葉を借りれば、
数億年の生命が目のあたりに示され、
体験され、たった一つの球形の瞬間に
包み込まれるのです。
▼ 大いなる自己との出会い
大いなる自己との出会いというのは、
上とか彼方とか遠い未来などにあるのではなく、
いま現在ここに、「自分が誰であるか」という
真実の中に存在するのです。
私たちの人となりが、
時や空間や分離を超越した
多くの自己から成るものです。
物質界を離れれば、
直線的に未来にしか流れない時間などは
無意味である。
人びとは過去が未来に影響を及ぼすという
信念にとらわれていますが、
実際は未来も過去に大きな影響を与えているのです。
そのすべてを解く鍵は現在なのです。
超越者である『大いなる存在』の
広大さと完璧さを体験すること。一体であることを認識するのは、
動きであり、成長です。なぜなら、意識は常に広がろうとしているからなのです。
真理は静止してはいません。
▼ ただ存在があるのみ
ものにははじまりなどありません。
はじまりも終わりも、
時間や知性が関係しているからです。
ただ存在があるのみです。
存在こそ「聖なる根本原理」です。
神、神自身、真の自己、愛、純粋な光、本当の私、宇宙の力。
個々の人間はこの「聖なる原理」の表現の一つであり、
その一面です。
「すべては一つ」にほかなりません。
▼ 私は一つ
私は名前もなく、形もなく、実体もありません。
私は空間と呼ばれる状態を占めますが、
これもすなわち全存在なのです。
私には常に目的があります。「大いなる存在」の中にあって、
個としての自分を知ろうとしているのです。でも、個としての自分は見つかりません。
私は一つです。
自己は常に一つです。
生命には実に複雑でさまざまな形がありますが、
自然はみな、自己は一つであることを認識しています。個性は存在しません。
真の自己という霊的な知性は
我われ存在そのものの中にある
光の躍動なのです。
▼ 聖なる光の存在
自分はあらゆる面で
完全で神聖な光の存在であると
思い込みましょう。あなた自身が光であることを考え、
それについて話すのです。自分のことを「私」と言うかわりに、
自分のことを「この美しい存在」
「この輝いた人」「この永遠の自分」と呼ぶのです。これはあなたの心理だから、
やがてあなたの現実になります。
精神界の、多次元の存在として、
あなたは精神界の宇宙のプログラムを
組み直すことができるでしょう。私たちにはみな、この創造という
生まれながらの能力が備わっているのです。それを試し、たゆまず励もうではありませんか。