鳥取へ

lyra2006-03-08

 夫の伯父の告別式(檀家葬)と49日の法要に参列する。朝、7時半、義弟が自宅までお迎えにきてくれて高速道路を突っ走る。義弟愛用の小ベンツは高速道路などの長距離ドライブには快適で後部座席でウトウトしているあいだにあっという間に蒜山高原、遠景には頂に雪の残る大山山系が見え義弟は感動の様子だった。そこで3人でお昼を食べて一時前に到着。2時からの葬儀の前に日頃は鍵のかかっている収納庫の5体の仏像とそれをお守りしている12神将を、夫の従兄弟の説明を聞きながら拝観させてもらう。戦前は国宝だったそうだが戦後重要文化財になり、それでも、国の保護の下で手厚く管理されているとのこと。夫と同い年の従兄弟は高校時代に得度はしたけれど現在は東京で出版社をやっていて夫と仲が良く学生時代も同時期東京にいたせいか今でも親しい感じで、葬儀が始まるまでの時間、神の毛ならぬ髪の毛の話などしながら(笑)談話。講談社から出版される『天上のシンフォニー』の宣伝http://blog.moura.jp/sgt/をしておいた(笑)

  いよいよ、葬儀が始まると、やはり、お坊さんの本葬ということで(初涅槃というらしい)30人近くの僧侶による丁寧な読経が始まる。お天気にも恵まれたし(親族以外の方々は本堂の外での参列だったので雨だと大変)教育関係にも携われていて人徳のある方だったことが偲ばれるような葬儀だった。休憩を挟んで、49日の法要、これがまた、大勢のお坊様が立ったままで歩き回りながら読経されて珍しい光景だった。そのあと、駅近くの割烹料理店で会食。出発前の予定ではもっと早くに発つつもりだったけれど会席膳が用意されていて、途中で帰るわけにもいかず、でも、こういうときでないと出逢えない夫の身内の人たちと会話しながら伯父を偲んだ。帰りは夫と義弟が交互に運転する中、またウトウトしていた。11時ごろに帰宅したら、丁度義母から労いの電話がかかってきて、長男の嫁のお役目を無事終了!



長楽寺

国の重要文化財の仏像を安置

 長谷部信連公により再建されたと伝えられる曹洞宗のお寺です。平安時代の作ともいわれる本尊薬師如来脇侍日光・月光菩薩毘沙門天不動明王の5体の仏像は、全国でも傑作といわれる国の重要文化財です。左右には小さい像の十二神将があり当時の仏教文化をしのばせています。


 寺の御本尊は、薬師如来だそうだけれど、毘沙門天立像(この写真では、向かって右の仏像)が、全国では、5体だったか?10体だったか?のうちに入る値打ちのあるものらしい。実際には、左側に置かれていて、従兄弟の話では、幼い頃、妹と遊んでいて手の指を折ってしまったらしい。寺の次男の従兄弟の話を聞いていると、娑婆気が多くて今でもお坊さんの香りはちっともしないのだが(笑)その当時から、そうだったのか(因みに御長男は立派な御住職です)・・・いろは坂のようなクネクネした山道を上り詰めた山の中腹にある寺から、どうやって高校に通っていたのかと聞いたところ、下に自転車を置いておいて歩いていたそうだが、それも半年のことで、あとはバイク。そのバイクも無免許で停学処分をくらって伯父が教育委員会に呼び出された話は夫からも何度も聞かされてはいたけれど、わたしの知る限り出版社の社長さんは、皆、個性的だという気がする(笑)実家であるこの山の中も最初はいいなと思っても3時間もいると居心地がわるくなるとのことだった(笑)別れ際、「リアップ、リアップ」といわれるので何のことかと思ったら、発毛剤のことらしく、そのうち、アメリカから別のを取り寄せるとかって、最後まで髪(=神?)の話をされる愉快で気さくな従兄弟さん、今頃は、仏様を相手に夜通し酒盛りかなぁ〜