☆旅をしてきた石ころたち

lyra2005-04-12

 昨日、帰宅途中、ご近所では、梁のある家という意味から「はりはり」と呼ばれて親しまれているという、はぁちゃんのお宅を訪ねた。 彼は、昨年の4月に、バックパック一つを背負って世界放浪の旅にでたりユニークな生き方をしている。偶然にも大学の後輩ということもあってなんていうのか妙な親近感と愛情を感じさせてくれる、おかしくて素敵なお友達のお宅である。一年ぶりに出会った彼は、ちょっと、大人びて落ち着いてみえたけれど話し始めたら、やっぱり、はぁちゃんで、でも、ほんとは、とてもしっかり者なんだなぁって見直したりもした。はぁちゃんには、もったいないに違いない綺麗で若い奥さんが、ご挨拶にでてきて、たんぽぽコーヒーを出してくださった。2人の子供達が、また、可愛くて話しかけたら、素直に名前と歳を教えてくれた。小学生の男の子は、「ごゆっくり」なんて、礼儀正しくご挨拶なんかできちゃったり、躾けも行き届いている。

 ひとしきり、しゃべったころ、おもむろに深い紫色の卵型をしたラピスラズリの石をポケットから取り出してくれた。パキスタン北部のフンザというところで、買ったのだそうだ。きっと、現地の商人を相手にうまく交渉して買い叩いたんじゃないだろうか(笑)小ぶりのゆで卵みたいな形なので、テーブルの上で転がしたら、立つのではないかと思ったけれど、それは、無理だった。次にポケットから出てきたたのは、ラサの北方にあるナムツォ湖で拾ったというコーヒー豆のような小粒の石ころ。ラサでは、空気が薄くて、ふ〜らふらってメールをもらったり、五体投足だったかな?なんか、そんなことをしている人たちのことを書いてきていたように記憶してるけれど、旅をしてきた石ころたちは、どれも形が美しかった。それから、ブレスレットとか、数珠みたいなのが、何個も入っている赤い袋みたいなのを持ってきて、次々に気前よく両手にはめてくれたのだった。なんて、いい奴なんだ!っていうか、子供の頃、こうやって、お友達と遊んでいたようななつかしい感じ。お家の中には、造り付けのブランコやすべり台があってその日は、2人の子供とそのお友達の3人が、屋根裏の狭い空間の中で遊んでいるのが見えた。そこに行くには、すべり台をよじ登っていくか、または、細い階段を伝っていくみたいなのだが、遠くから眺めていたら、リスさん達が、森の中で遊んでいるみたいな光景だった。「やぎのがらがらどん」の手書きの看板がお家の中にあったり、童話みたいな空間。そして、大人のはぁちゃんとも、子供みたいに遊べるっていうのが楽しい。
 お家のお庭から、桜の木が見えて桜の話をするうちに一の坂川の桜を見に行こうということになって、車で連れていってくれた。川べりの桜並木を眺めながらなつかしい記憶の渦の中に意識が吸い込まれていく・・・・過去と現在が、何の違和感もなく融合していた。それから、その日の朝、見た夢のことも後で思い出しておかしかった。
 旅をしてきた可愛い石ころたち、たくさんの思い出と記憶を伝えてくださいな♪