渡欧の準備

 連休中は、2人の息子達が帰省して家族で和やかなひと時を過ごすことができた。久しぶりに親子で一緒に電車に乗って、ショッピングに出かけたり、食事をしたり、お茶したり、・・・なんでもない家族そろっての行動が、とても、新鮮だった。・・・「兄貴の旅行かばんを買うために、家族総出なんて〜」って、自分だったら、そんな大げさなことはしないぞとでも、言いたげな次男のつぶやきも、いつのまにか、楽しい会話の中に消えている・・・仲の良い2人の兄弟・・・そんな中で、ふと、こころに残る会話があった。「高校時代の友人には、ロックをやりたいとか、パイロットになりたいとか、いろんな夢をもっている友達がいたけれど、みんな、今、違うことをやっている。初志貫徹といえば、聞こえはいいけれど、ボクだけ、高校時代から、ずっと、フランス語で変わらないのは・・・いつまでたっても、大人になれないっていうのか、バカまっしぐらというのか(笑)・・」それを、側で聞いていて、心の中で、クスっと笑ってしまう。アハハ、インテリジェンスの仮面の下は、アホだったんだぁ〜可愛い!!! (注;ヘンなところに感動する母と思われたくなくて、けして、言葉には出さなかった・・・)

 それにしても、両家の祖父母にも顔見せに出かけたり、なんやかやと、あわただしくて、忙しい連休だった。
 長男は、Rクラブの奨学生として渡欧するので、昼食会や壮行会にも出席したり、個人の勉学というだけでなく文化交流親善大使としてのお役目がいろいろあるようで、フランスに行ってからも、パリ市長やモンペリエ市長にも表敬訪問しなければならないようだ。あの華奢な細い身体で大丈夫だろうかと、ついつい、心配の方が先だってしまいそうになる。この2,3日で 何度、宅配を送ったことだろうか? その中には、セラミックの1,5合炊きの炊飯器が入っていたりする。以前、通販で購入して送ろうとしたら、2人の息子達にいらないといわれて、返品しようかと思いながらそのまま置いていたものなのだが、日本を離れるとなると、やはり、お米のご飯が食べたくなるときもありそうだと思ったのだろう。ようやく、興味を示してくれたようだ。タキシードに準ずる礼服やスーツも揃えた。
 9月の出発まで、なんやかやと、準備に追われそうではあるけれど、必要なものは必要に応じてタイミング良く用意されるのだと信じて楽しくやっていこう。本人が一番、精神的にも大変なんだから、協力の態勢だけはしっかりと整えてやりたいと思っている。嬉しかったのは、旅のお守りになればと思って購入したブレスレット(セミナーのときにケビンにパワーを入れてもらったんだけれど、そのことは、ナイショ)を、「綺麗な色の石だねぇ〜」とすっかり気に入ってくれたみたいで、肌身離さず、つけていてくれてること・・・次男は、ミサンガやそういう類に抵抗ないんだけれど、長男は、身につける趣味はないとばかり思っていたので、意外な反応だった。