地球の終戦記念日

8月15日、今日は終戦記念日です。今年の終戦記念日は特別だと思います。小泉首相靖国神社参拝を行わないことにしたからです。これには9月11日の選挙などが絡んでいるのでしょうが、そうだとした場合でも、その選挙が決まったのは8月8日であり、8日から始まったひとつの流れに関連した出来事だと思えるからです。首相の靖国神社参拝問題が、特に韓国や中国などアジア近隣諸国との間に摩擦を作り出していたために、理由がなんであれ、あそこまで頑なに参拝にこだわっていた首相がそれを見合わせたということは、アジアがひとつになる新時代において、とても意味があることだと思います。

アジアがひとつになると言いましたが、経済共同体ということ以外に、価値観という部分で、アジアから世界に発信していく時代がやってきたと感じるからです。ニューエイジ、新世紀、新しい文明など、いろいろな言葉で表現されていますが、今、地球は確実に転換期を迎えていると言えるでしょう。今までの価値観では、地球環境も経済システムもすべてが崩壊するということに、多くの人が気づきはじめています。人類は今、新しい価値観を必要としています。それが、アジアから生まれてくるということを、多くの人が言っています。

今日は、そのひとつの流れとして、意味のある日ではないでしょうか。


『天上のシンフォニー』でも、主人公の中山悟がまず出会うのが中国人の李愛玲で、次に出会うのがインド人のヴァディン・クマールです。アジア勢によって旅が始められるわけです。何のための旅か。地球の終戦記念日に向けた旅です。戦いを繰り返してきた人類の歴史に終止符を打つための旅です。ただ、この三人に共通していることは、みな欧米と深いつながりを持っているということです。中山悟はイギリスに住んでいます。李愛玲はアメリカに住んでいます。ヴァディン・クマールもイギリスに留学し、その後もインドのアシュラムで多くの欧米人たちと接しています。つまり、アジア人によって始められますが、決して、対欧米という枠組みがあるわけでもありません。すべてがひとつになっていく。人種も国籍も宗教も文化も、すべてが融合されていくことに鍵があります。


今、人類がすべき真の戦いは、何かをかけての戦いではない。何かを求めての戦いでもない。それは……。



いよいよ地球の終戦に向けてカウントダウンが始まりました。




2005年8月15日 伯宮幸明


以上、転載自由ということですので、
『天上のシンフォニー』http://www.geocities.jp/tenjounosinfoni/の公式ブログ日記より、久々の伯宮幸明先生の書き下ろし原稿を転載させていただきました。
以下、コメント欄に書き込みした投稿記事です。

タイトル;戦争の真の原因
「地球の終戦記念日」というタイトルで始まる伯宮さんのご寄稿による日記、こころに響きました。東洋と西洋の両文明融合のキーパーソンとして、日本人の主人公、中山悟が登場してくるのは、興味深いですね。
 この地球上に、真の平和が訪れるためには、有我さんも書かれていますように、自我の克服と終焉が重要なキーだと思います。世界的な戦争も、政治や経済的な理由が真の原因ではなく、それらは、すべて人の内側の葛藤に起因していると思います。
 真の平和は、一人一人の内面の平和からだと思います。そう信じて、2人の息子たちの名前には、「平和」の「平」をつけています。

 スピリチュアルな魂の内面の旅路をはじめて何年かして(前世からの生まれ変わりを数えたらもっとでしょうが)こうして、『天上のシンフォニー制作委員会』をご縁に皆様と巡り逢えましたことに、あらためて、感謝の気持ちで一杯です。

 8・7〜8・8の宮島・(須)弥山以降、すっかり、シンフォニストのリーラ♪です。
 個人の悟りと人類全体の悟り、世界平和と地球の次元シフト、これまでの一つ、一つのモチーフがパズルの全体の中にワン・ピースとしてカチっとはまってくる感覚がしています。
 ありがとうございます。

愛と感謝をこめて
リーラ♪
 
 さっきまで、NHKで
日本の、これからーじっくり話そう・アジアの中の日本」というタイトルで、市民の参加者を交えて、町村外相桜井よしこ氏、寺島実郎氏などによる、白熱した議論が展開されていました。また、後半部分があるようです。終戦60周年、靖国首相参拝の是非など問題は山積みではありますが、戦争は、人のこころの中から起こるということを大前提に、武力、とりわけ、核によっての解決方法ではなく、各国が話し合いによって恒久平和の道を探求していかんことを願います。

 ☆地球は愛の星☆


翌日の16日付『真実の扉』さんのブログの記事も、参考になります。

終戦記念日、郵政民営化 - 真実の扉