against time

 家族4人、そろった夏休み。なんやかやと日記を書く時間がなかった。次男は、両方の実家を泊り歩き祖父母孝行してお墓参りもすませて兄と語り明かして自分の住処に戻っていく。

 きょうも、朝から、忙しかった。たった今、中学生のクラスを終えて、ようやく、一段落してホッとしている。
  渡航を間近に控えて、何かと気ぜわしい中、市役所で市長との表敬訪問。朝、出かける前から、「あ、しまった!名刺を持って帰るの忘れた」に始まって、学生なので名刺を持ち歩く習慣がない息子のために、一枚くらいは、どこかにあったはずと、自分の身つくろいもそっちのけで、その一枚を探していると、「早く、化粧してよ、遅刻できないんだから!」あ〜あ、きょうは、半日、とうとう、免許を取る暇のなかった長男のアッシーだと観念してバタバタと出かける用意をする。市役所に出かけるんだったら、払わなくちゃいけない税金もあるし、パスポートの更新の予約日だったことを思い出す。待ち時間は、それで潰せたから、一石二鳥と喜んだのもつかの間、彼にとっては、気の重い数々だったみたいで、ちっとも嬉しそうじゃない。
 まず、第一、市長から与かった親書は日本語文。法定翻訳をつけてくれとRクラブを通じてたのんでも予算がでないのか、「君、頼むよ」というお返事。これから、本格的に仏語を学びにいく一介の留学生には、公式文書の仏訳は荷が重い。その2、Rクラブのおじ様たちと市長の会見の場面が、明日の地方紙の夕刊にでてしまうこと。同期の女の子でいけなくなった子の目にも触れたら可哀そうだし、第一、おおげさすぎるよ。と、帰りの車の中で頭を抱え込んでいた。文房具店で、おみやげ用の手作りのお手玉を包むラッピングセットや、千代紙を買ったあとは、かかりつけだった内科医院によって、大学の恩師のアドバイスに従い一年間分の常備薬を処方してもらう。まるで、薬の問屋さんかと、いうくらいの各種お薬の中には、なんと、ハルシオン!まである。薬局でその薬の名前を見て「どうしたの?」と思わず聞いてしまう。薬剤師の方からも、「あの〜参考までにお伺いしたいのですが、どうされたのですか?」と遠慮がちに尋問されている。彼の話によると、「今、どこか具合のわるいところとかありますか?」と聞かれたので、「夜、眠れないんですけれど」と、一言、言ったばかりに(母親だったら、学生だから、昼と夜が入れ替わっているんだけじゃないかと察するのに)「じゃ、ハルシオンをだしておこう、僕は、飛行機の中から飲んでるよ」ということで、いとも簡単に手に入ったらしい。「粉だと麻薬と間違えられるから、錠剤で出しておこう」ということらしかったけれど、思わず「間違っても何錠も飲まないようにね。半分に切っておこうか?」と言ってしまう。
 お昼は、こないだから、いつもお休みだったインドカレー専門のお店で、熱々のナンとチキンカレー。カレーは美味しかったが、ナンが膨れ上がっているみたいに大きくて2人とも残してしまう。
 
 しかし、ともあれ、今回、お盆をはずしてまで帰省した「市長の表敬訪問」という任務を
終えて、ホッとしてる様子なので、「このビデオ、見てみる?」と、こないだのストーン・ウォークのときに、もらった9・11の真相に関するビデオを見せたりする。最近、注文していた西尾幹二氏の著書も目に入ったのか読もうとしていた。西尾幹二氏というと、新しい歴史教科書をつくる会の代表ということで、右っぽいイメージだが、今回、小泉政権を強く批判されている。http://nitiroku-nishio.jp/blog/ 
 I上人のお坊さんらしからぬ、激しさは、小泉政権への批判もあったから、思想的立場を問わず、同じ見解ということなのか。
 

 夜は、なすびがたくさんあったので夏野菜レシピ パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ お坊さんを気絶させたナス? [男の料理] All About
 家族には、あんまり、好評ではなく
「これって、和食?それとも洋食?」と聞かれたので
トルコ料理みたいよ」というと、
「どうりでそんな味。トルコって、東洋とも西洋ともいえなくて、微妙だよね」
「いろんな変わったもの作ってくれなくてもいいの、焼きなす でいいから」
好奇心のない家族だなぁ〜(笑)
 

 たった今、折り紙教室が、始まった。不器用な母親は、早めにバトンタッチして夫に交代。折鶴は、フランス語でなんというのかって、話したばかりなのに、夫も繰り返している(笑)