四月の雪

 ぺ・ヨンジュン主演の韓国映画dfltweb1.onamae.com – このドメインはお名前.comで取得されています。
が、封切り。ヨン様ファンのお友達による手配のお陰で(3ヶ月も前から予約)前売り鑑賞券で、初日のファーストショーを観て来た。「八月のクリスマス」などで知られるジ・ホノ監督の作品は、いつも、こういう感じらしいのだが、淡々と平坦に日常を描いていて、セリフも極端に少ない。テーマが、「不倫」ということで、昨夜、夫にも、見に行くというと「どんなに舞い降りても降り積もることのない四月の雪のように・・」とラジオでも流れていたとのことだった。「今度、生まれてくるときは、貴女みたいな主婦に生まれたい」というのが口癖の夫に、土曜日も仕事の予定で忙しそうなので、「いいでしょ・・・」というと、「今度、生まれ変わっても、N子さんに生まれただけじゃダメで、Hさんという人と結婚しないとダメなんだよね」という返事で、冗談を交わしたのだったが・・・
 女友達3人で見てきたのだけれど、感想は、まぁ、ヨン様ファンなら、映像のすべてが、例えば、めがねをはずしてのラブ・シーンだとか、感動的なのかもしれないけれど、ストーリー的には、深みが感じられなかった。ほんとうの愛を描ききれていないように思う。
もっと、魂レヴェルでの崇高なまでの愛を描いたラブストーリーだったら感動すると思うけれど、お互いの傷つき裏切られた心を慰めあうような形での出会いを運命的な出逢いといえるのだろうか?韓国映画のタイトルは「外出」というらしいが、ラストの四月の雪の場面、それまでに、2人が、交わした会話とのシンクロ的な、季節はずれの四月の雪を、タイトルにしたのは、日本での映画の方が、良いセンスをしていると思った。運命的な出逢いであるとしたら、別れるはずの2人の運命は、その奇跡のような、季節はずれの四月の雪にかかっていたような気がする。2人は、それぞれに別の場面で、その雪を眺めている。悲しみの涙を流している男の携帯が鳴る。次に続くラストシーンは、降りしきる雪の中を移動する車の中の会話。声だけで人物は見えない。「これから、どこか行きましょうか」「どこに行きましょうか」

 ともかくも、ファーストショーのあとの2回目の上映を待つ長蛇の人ごみに圧倒されながら、シアターを出た。みんなヨン様のファンなのだろうか?
 映画のあと、「なんだかねぇ・・・」と、3人とも、完璧に満足ってわけじゃなかったのは、同じみたいだった。お昼だったので、パスタ・セットでランチしながら話していたら、2人が、省略された場面や会話のつながりがわかっていなかったみたいなので、意外だった。きっと、ヨン様に見とれていたのね〜(笑)なんだか、醒めっぱなしで涙もでませんでしたから、しっかりと、話の流れを見ていた。・・・・やっぱり、地球の女じゃないのかもしれない・・・