住めば都

 ネット・カフェからのスカイプで会話。因みに、一時間だと、1、5ユーロ、10時間で13ユーロとのこと。まぁ、寝起きに携帯電話でそそくさと話すのと違い、午後の時間帯ゆっくりと落ち着いて会話してるというのもあるだろうけれど、なんだか、昨日までの心配は何だったんだか(笑)
 生活に慣れるのに精一杯で、毎日が、変化に富んでいて何が起こるかわからなくて、夜10時になったら、バタンキューと寝て、朝、目が覚めたら、ここは、フランスなのか、日本なのかと思うらしい。次第に住めば都という心境になってきて、一週間、待たされたりというフランス式の手続きの遅さや、何もかもが、書類社会、カード社会といったシステムの違いにも慣れてきたという。
 「お父さんは?」と聞いてくるので、「うん?隣の部屋で、チャングムを見てるわよ」と言うと、ちゃんと聞こえていたのか、移動してきて3人でチャット。母親には、心配なことばかり、聞かせていたと思うのに、父親になると、「運がいいことにね・・・」と、打って代わって、おもしろおかしい体験談に聞こえてくる。夫もケラケラと笑いながら、おもしろがって話を聞いているので、パソコンの前の椅子を夫に譲る。
 要するに、今回、留学生を苛める?のが、趣味みたいな、年をとった女事務官に出くわしたことは、唯一、運が悪かったみたいだが、その他は、話を聞けば聞くほどに、「運の良いことにね・・・」という出だしで語られる内容ばかりなのだ!!!
  2年間もフランスに滞在している文学部の学生が、その間、サインをもらうのに一度だけしか逢えなかったという、権威のある教授に、まだ、講義も受けていない段階で一週間に3度も面会できて、また、週明けには逢うことになるというと、その留学生に妬まれたそうだ(笑)本人としては、入学手続きのゴタゴタでヘルプを求めるという形で面目ない初対面の出会いになってしまったことを恥ずかしく思っているらしいのだが・・・
  また、パリと同じくらい部屋探しが困難だといわれているモンベリエで、すんなりと、部屋が見つかり、しかも良い大家さんで、文学部の学生だというと部屋に本棚もつけてくれた上、「日本にはないでしょう」といって、温水の温度の変わる便利な洗濯機まで購入してくれたらしい。なんだか、日本には、ないような代物らしいが、男の子のいう説明なので、よくわからない。日本で大学に入学したときに、洗剤を買いに行って、柔軟剤を買ってきた子だから、あてにはならない。
 とにかく、安心はしたものの、何故、父親にいう話と母親にいう話では、トーンが違うの?これは、今に始まったことではないけれど・・・「ごめん、ごめん・・」じゃないでしょうが・・・