絶対光

 お散歩3日目、きょうは、どこまで行こうかな?と、歩いていたらクリーニング屋さんのバンとすれ違い、Aさんに声をかけられて「あ、忘れていた!」と、家に戻り月末なので集金を済ませたら、もう、出かけるのが億劫になってきたのでやめた。夕方には、子供たちがやってくるから、ピース・コム・ターミナルの調整をして、オン・デマンド・プログラムで、ハロウィーンの特集が見れるように設定したりして、それでも、時間が余ったので、ふと、以前から見ようと思っていてなかなか、見れなかった、小田野先生の「光透波」の講演記録のDVDを見ることにした。「1986年9月、NO1」とあるから、20年近くも前のものだけれど、新鮮な発見が多くて驚いた。このDVDは、24巻まででているらしいけれど、集中講座を終了した人に、一枚だけ、もらったものだったが、どうして、これまで、見ようとしなかったのだろうと不思議な気がするくらいだった。お弟子さんの八田さんの講義も素晴らしいけれど、やはり、御本尊の?講義は、また格別で、いやはや、こんな貴重なものがよく遺されていたと思う。
 小田野先生のことは、究極の解答の「おっさん」から、聞いたのがはじめだった。おっさんと話しているときに、「コトハ」という言葉の漢字を「ああ、光る透明の波ですね」と言ったら、すかさず、「お前さん、小田野さなえを知ってるのかね?」ときたもんだ。知らなかったけれど、まさか、「光透波」という言葉を、美内すずえさんのアマテラスの漫画の中で知ったというのも、なんだか、いいにくいような気がしていたが、そんなことには、おかまいなく、おっさんは、小田野さなえと呼び捨てにして、お2人の出逢いの昔話をまるで昨日のことのように話してくれたのだった。最後に、会ったとき「貴方との出逢いは、かけがえがないものだった」という言葉を残されたそうだが、おっさんは、そのとき、自分が「究極の解答」に達したということは、言わなかったといっていた。若かりし頃の真理を探究される、お2人の間にどんな会話や議論が交わされたのか知る由もないけれど、男女という範疇を超えた、同志のような運命的な出逢いだったのに違いない。探求して追求して試行して、それは、この地上に生を受けた人間の宿命かもしれない。相対の世界にいて、絶対の光を見た人の真理探究の道のりを辿れることは感動である。その手がかりも遺されている。そのことを知ったことは至福のありがたさである。