Trick or treat!

 金曜日のきょうは、ギャングエイジのちびっこクラス。きょうのヒロインは、お母さんのコーラス用の黒いスカートを身体に巻いて、上をズボンつりで引っ張り挙げて、ウェストを黒いサュシュリボンで巻いた魔女の仮装をしてきたNちゃんかな?何年か前には、やはり、お母さんの手作りのセーラームーンの仮装で楽しませてくれた。魔女の帽子は、教室にあるのを貸してあげたけれど、頭のサイズがちょっと大きめだったので合わなかった。わたしも、黒いビニール素材でできた長いマントを羽織ってドラキュラになってみたところ、「かぶと虫みた〜い!」と言われ、魔女の帽子は、「よく似合う」と(笑)
 「Trick or treat!」とドアーをノックさせて、用意していたチョコレートやキャンディを詰め合わせた袋を手渡す。何年か前までは、お隣のピアノ教室の先生や、前のお屋敷の奥さんにお菓子を先に渡しておいて子供たちが訪ねていったら、渡してもらうようにしていたこともあったけれど、まぁ、日本の風景としては似合わないかなぁとか、そこまでしなくても、気分だけ楽しめばいいかな?と思っていたら、最近では、小学校の行事でも、ハロウィーンを取り入れて仮装するらしい。みんな、トイレットペーパーを巻いてマミーになってたり、黒いゴミ袋を巻いてドラキュラになったり工夫するみたい・・・
 子供達が帰ったあと、テーブルの上をみると、目覚まし時計の忘れ物。R君が、持ってきていたので、どうしたのかな?と思っていたのだが・・・そういえば、いつも、学童保育から駆けつけて遅刻してくる鍵っ子が、きょうは、20分も早く来ていた。学童は休んだといっていて、そのときは、何気なしに聞いていたのだが、置き忘れられた「目覚まし時計」を見ていたら、ハっとした!まさか! 先週、このクラスのあまりの落ち着きのなさや、お行儀の悪さに、堪忍袋の緒が切れて爆弾宣言をしたのだったが、そのことと関係があるかもしれない。「先生、やめないで!」という、切なる思いが、その目覚まし時計?お母さんが、お勤めで時間を教えてもらえないから、遅刻しないように?学童保育もお休みしたの? 一番、困らせてくれている、あの子が? いろんなことを考えさせられた謎の忘れ物であった。