長屋和哉さんのコンサート

 前の日までの予定では、博多に出かけるつもりだったのに 世の中に偶然はないとしたら、それも必然の成り行きだったのか、長屋さんのライヴに参加していた。長屋さんのライブは、これで3度目。最初が、神戸の生田神社、2度目が、山口の「はりはり宅」、そして今回、3度目は法明院という禅宗のお寺。初めて、訪れたお寺だったが、なぜか、親しみが湧いたのは、母の実家、夫の実家や、こないだなくなったばかりの伯父の寺と同じ曹洞宗だということもあったのだろうか? 始まる前に、タイの山岳仏教ともかかわりがあるらしく、あちらで作られた手作りの小物を売るコーナーが目に入り、さっそく、携帯電話の入れ物を買う。半分は、あちらに寄付されるのだと、作務衣姿のお坊様。この寺の副住職ということだったが、日本の神道と仏教は、西洋のキリスト教イスラム教のような対立がなくて仲が良いですよねっていうような話をする。
 演奏はともかくも、長屋さんのトークは、今回、初めて聴いたような気がする。まず、開演前に「自分は、特に特定の宗教に興味はないのですが、今まで、真宗浄土真宗真言密教チベットの山岳密教などいろいろご縁があり演奏してきたのですが、禅宗は初めてです。先ほど、こちらの仏様も拝ませていただいたのですが、これまで、いろんな仏教のお寺で感じていたようなチクチクする感じ、ざわつく感じが全くなくて「無」なんですね。ご住職にお聞きしますとこの寺は、千年近くもたっているそうですが、その長い歴史のあいだに座禅を組んでこられたお坊様たちの想念で清めらているのでしょうか?」というような前置きの話から始まった。このお寺に感じた精妙な雰囲気を同じく感じておられるのだなという気がして嬉しかった。第一部の演奏のあと、「自分は今、禅というか座禅に興味があります。実は、親しい友人がいまして、こういう言い方でおわかりになるのかどうかわかりませんが、彼は、ビジョンが見える人で、そのうちにとうとう、10年前から精神病になってしまって、分裂症になってしまい、医者に通ったりもしたのですが、なかなか、直らなくて、もう一人、自分と友達がいて、あるとき、座禅を彼に薦めたのですね。すると、彼は座禅など組んだことがないのにとても「座相」が良いらしく、20年も正式に禅をしていたという位に良いということで、禅を組むうちにビジョンが見えなくなり快方に向かいだしたのです。先ほどの最後の曲は彼のことを思って演奏しました」それから、第二部、が始まり、その時も「友達の話ばかりしてすみません。でも、きっと、こうして話しているときは、きっと、彼にも思いが通じていると思うのです。終わったらきっと電話があるんじゃないかと思います」というような話で、終始、座禅の話とそのお友達の話だったのだが、なんだか、とても、長屋さんという方を身近に感じることができた気がした。終わった頃だったか、その途中だったかは、忘れたけれど,「はりはり宅」でジャンベの演奏をされるというメールをいただいたばかりの中野光次郎(ミツジロウ)さんが、声をかけてきてくださって、お話をした。昨夜、はぁちゃんの家にそのことの問い合わせで電話したら夜勤中で、奥さんがご親切にも、電話があったことをはぁちゃんにメールで知らせてくださって、すぐに、はぁちゃんからメールがきて、前売り券も丁度1枚残っていて、瓢箪から駒じゃないけれど、当然の如くに参加してしまった長屋さんのコンサートだったのだけれど、主催をされたrainさん、ノコちゃん、大盛況でホントに良かったです!!! レイン企画の素晴らしさを実感できたのも良かったです!!!
  行きは、はぁちゃんの運転する車に、Fさんと連れて行ってもらって、帰りは光次郎さんの車に5人で乗り合わせて、「はりはり宅」まで送ってもらう。「寄って行かれませんか?」と声をかけた。でも、近くの駐車場の締まる時間も迫っていたし、車を置く場所がないので「またの機会に」とお別れしたあと、はぁちゃんの家の鍵がかかっていて、皆で外で待っていると、また、光次郎さんが、どこからともなく、現れて立っておられたのでおどろいた。そのうち、愛ちゃんを駅まで送ってきたという(きょうは、お話できなかったね、愛ちゃん!)はぁちゃんが、帰ってきて、皆で酒盛り。といっても、飲んでいたのは男性陣ばかりだったけれど・・・はぁちゃんを取り囲む旅仲間たちや、種々様々な交友関係を全部を理解できるつもりはないけれど、みんな大好きでお友達になれそうな安心感というか親しみを覚える。友達の友達は、み〜んな友達みたいな明るい世界が感じられる。  
 ところで、こないだ、Tさんに見てもらおうと喫茶店で待ち合わせた時、ワイアレスでネットに接続できなくてダウンロードができなかったので、はりはり宅ならできるかとランケーブルにつないでもやっぱり無理で、はぁちゃんのパソコンまで、接続がおかしくなってしまう。「ごめんね」というと「お役に立てなくてごめんね」と、ちっとも、いやな顔もしないで、「気にしても仕方ないから置いておこう!」って、そのままにして、自宅の駐車場までお見送りしてくれたときの、はぁちゃん。
「きてくれてありがとう!」って、近くにある電信柱のまわりで酔っ払ったみたいにおどけてグルグルしていたっけ? (いくら、運転がへたくそでも)「轢いたりはしないわよ(笑)」って、車の窓を開けながら声をかけたんだけれど、パソコンのこともほんとに、気になっているし、夜勤明けで一睡もしてないだろうから、それも気になりつつ、でもまだ、若いから大丈夫だよね?はぁちゃんは、いつまでも、はぁちゃんのままで変わらないでいてほしい。そのままのはぁちゃんがずっとずっと大好きだから!って、パソコンが当分復旧しないのではないかと思って書いていたりする。ほんとにゴメン!